歯ぎしり・食いしばり

「朝起きたら歯が欠けていた!」
「朝方、強く咬むと奥歯が痛い!違和感がある!」



こんな経験がある人はもしかしたら夜間の歯ぎしり・食いしばりが原因かも
しれません。

歯ぎしりとはそもそも体がストレス解消のために行っていると言われるくらい
ですから、体に悪いイメージもあまりないのかもしれません。
確かに体に問題を起こさない程度の歯ぎしりなら放置してもかまいませんが
度を越せば問題です。

では度を越したら体にどのような悪影響が起こるのか・・・。
簡単に列挙してみます。

@歯の破折

A冷たいものや熱いものがしみる(歯の神経の痛み)

B何もしなくても歯がズキズキ痛む(歯の神経の痛み)

C強く咬むと歯が痛い・こたえる(歯根膜炎)

D歯の根元の楔(くさび)状欠損(根元がえぐれてしまう)

E被せ物の破折・脱離

F歯肉の退縮(歯が長く見える ・歯肉がやせる)

G義歯(入れ歯)の破損

H歯周病の発症・悪化

I顎関節症(口をあけると顎の関節が痛い・音がする・開きにくいなど)

J頭痛(側頭部・耳元の筋肉の痛み・コリ・疲労など)

K腰痛

L肩こり

M睡眠障害



こんなに沢山の症状がでるのですね。
いくつか心当たりの症状がありましたら歯ぎしり・食いしばりの症状を
疑ってみた方が良いかもしれません。

せっかく入れた被せ物が外れてしまう前に、
歯が欠けて、抜歯を宣告されてしまう前に
歯の神経を痛めて大きく削られてしまう前に

事前に歯ぎしり・食いしばりの自覚と対策ができていれば、こうした将来の
大きなトラブルを歯を大きく削ることなく回避することもできるのです。





しかし、実際にみなさんの中で歯ぎしり・食いしばりを自覚されている方は
どれくらいいますでしょうか。ほとんどの方が「していない」と答えられるのでは
ないでしょうか。

夜間の歯ぎしり・食いしばりは無意識の中でするため、「ギリギリ」「カチカチ」
という音を他人に指摘されないとなかなか発見できません。

さらに厄介なことに、音の出るものばかりではなく、ただ強く食いしばっている
だけのタイプもあり、この場合隣に人が寝ていても気づかれることはありません。
この時の咬合力は男性なら200kg、女性なら150kgを超える人もいるという
くらいですから、いかに歯に負担がかかっているか想像がつくと思います。

では、どうすれば自分が歯ぎしり・食いしばりをしているか確認できるでしょうか。
一番簡単な方法は、歯科医師に診てもらうことです。
定期的に歯のクリーニングに通われている人なら気軽に相談してみるのも良い
と思います。

自分で見つける方法もいくつかあります。

@歯のすり減り具合をみる
 下前歯や、上の犬歯(糸切り歯)などが見えやすいので確認してみましょう。
 歯の頭が平坦に摩耗していませんか?

A歯の根元がすり減っていませんか?
 食いしばりの力が根元のくびれに集中して、歯が少しずつ欠けていくと言われ
 ています。中にはブラッシングが強すぎてすり減ってしまっている人もいます。

B上顎(口蓋)の中心、または下顎の内側の歯の根元より下側に骨のでっぱり
  がありませんか?

 骨隆起と言われるものです。
 食いしばりの力が骨に伝わり、反応性に増殖しているのです。



さて、ここまで読んでいただいて、興味を持たれた方、治療の必要性を少しでも
感じていただけた方はお気軽に歯科医師にご相談ください。


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