歯周内科(歯周病)

歯周病のお話は最近ではテレビでも雑誌でもよく目にするようになりましたが
実際に自分の身になって考えてみてみなさんはどうでしょうか?
自分が歯周病かどうか自覚はありますか?危機感はお持ちですか?

歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、症状が出たころには
重症化しており、気づいた時には手遅れということも少なくありません。

とはいってもいまいち身近な問題として感じられない方も多いでしょう。


では、実際にお口の中のバイ菌(歯周病菌)を自分の目で見れたらどうでしょうか。

当院では実際に顕微鏡を使ってお口の中に歯周病菌がいるかどうか、モニタに映し出すことで
ドクターと一緒に目で確認できるようにしています。
まさに『百聞は一見にしかず』とはこのことで、これを目にした患者さんとそうでない方とでは、
歯周病に対するイメージや意識が全く異なってまいります。


         


(写真は一例です。実際はこれをもっと大画面で、動画で確認することができます。)


また、顕微鏡で歯周病の原因菌が多く見られた場合には、これに有効なお薬を処方
することで口腔内を除菌することができます。
実はこれは、特に重度の歯周病の患者さんや、高齢の患者さんにとって極めて大切な
ことなのです。
一度お口の中の除菌を行うことで、その後のお口のクリーニング(歯石やプラークを除去)
が安全にできるのです。

反対にお口の中に歯周病菌が沢山いる状態で歯のお掃除をしてしまうと、
歯肉から出血が起こり易いのです。出血のあった場所からは、菌が血管に入り込み、
全身を巡って心臓などの他の臓器に感染を起こしてしまう例もあります。
実際に歯周病菌が動脈硬化部位に見つかるという事実がカナダや北米の研究グループ
から報告されています。


『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』

まずは歯周病をよく理解し、実際に菌がいるのかを自分の目で確かめましょう。
そして自分に出来ることと出来ないことをよく知っていただくことだと思います。
そうすればおのずと歯周病への対策が見えてまいります。






●歯周病治療の基本的な流れ

以下は、当院における歯周病治療の一般的な流れを簡単に示したものです。




中には、重度の歯周病に罹患している患者さんに歯周外科手術を勧めたりと、
患者さんによってはこの表通りにいかないこともありますが、その都度
お口の状態と治療の説明を重ねながら、患者さんと共に治療を進めてまいります。





歯周病をまずは疑ってみましょう

さて、自覚症状の乏しいのが初期の歯周病です。
痛みがないとなかなか歯科医院には足が向かない方も多いのではないでしょうか。
しかし、歯周病の場合は痛みや不快症状が出てからでは手遅れなことが多く、
初めて行ったその日にいきなり抜歯を宣告されてしまうケースもあるほどです。

そうならないためにも、歯周病のことや自分のお口の中のことについて興味や知識を
もつことが必要かもしれません。

ご存知でしょうか。
歯周病はギネスブックに、“人類史上最も感染者の多い感染症”と載っているそうです。
日本人の場合でも、40歳過ぎるとおよそ8割が歯周病にかかっているとも言われており、
いわば国民病の1つです。


まずは「自分も歯周病かもしれない!」と疑ってみるのがよいかもしれません。

そこで、歯周病を疑うためのヒントを挙げてみたいと思います。
特に次のような症状があったら、歯周病の可能性があります。
歯科医療機関で検査を受けてみる必要があります。


朝起きたときに、口の中がネバネバする。
歯みがきのときに出血する。
硬いものが噛みにくい。
口臭が気になる。
歯肉がときどき腫れる。
歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
歯がグラグラする。
歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい。

また、次のような方には、歯周病が起こりやすいことが知られています。

45歳以上の方
喫煙者
妊娠中
糖尿病にかかっている方
歯みがきの悪い方
何十年と歯科に罹ったことがない方(虫歯になりにくい方)

これらにあてはまる方は、歯周病のリスクが高いといわれています。
一度、歯科医療機関で専門の検査を受けることをお勧めします。




     
     
 
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